和食器の取り扱いについて
陶器(土もの)について
陶器は、磁器と異なり陶土に粗めの土を使うため、吸水性、通気性があります。表面に施された釉薬には貫入(かんにゅうう・細かいひび)が入っており、その為 茶渋などを吸収し使うほどに馴染み、風合が出てまいります。
陶器はその変化を楽しむものと言われてます。
器をおろす前に
新しい陶器は、汚れを染みにくくする為、器がかぶる位の水を入れ一晩水につけてからご使用下さい。お米のとぎ汁での煮沸もよく言われますが、まれに思いもよらない色に変色してしまう事があるようで、最近では上記の方法をすすめる作家さんが多いです。
作品によって下処理が異なりますので、同封の「器について」を参考にしてください。
料理を盛る前に
使用する前に水に浸し、器に十分水を吸わせてから料理を盛る事により、臭い、汁気、油気が染み込みにくくなります。陶器をひきずるとテーブルを傷つけてしまう場合があります。
テーブルクロスやランチョンマットをご使用頂くと安心です。
底部のざらつきが気になる時は砥石やサンドペーパーで軽くならすか、二つの器の糸底を円を描くようにこすり合わせて滑らかにして下さい。
使った後は
ご使用後、器に食べ物を残したままにしたり、他の食器と一緒に水につけておきますと汚れを吸収しカビ、シミ、臭気の原因や欠けの原因にもなってしまいます。台所用洗剤で洗った後、よく乾燥させてから収納してください。色絵や金彩などの上絵付けのものは、あまり強くこすると絵が落ちてしまう事もありますので、やわらかく洗ってください。
どうぞ、末永くご愛用いただけますと幸いです。